見てしまった世界
いつからか、僕は一つの世界を見てしまっている。
それは空間とも物体とも生物とも意識とも呼べる。ただ境界があり、その系とそれ以外があって、その系がどんなものだったかを、僕は内側から感じた。
僕はその中では末端の末端だったのか、あるいは末端を流れている要素だったのか、定かではない。ただ、その系の中に、僕が受容できている苦痛よりもひどく凄惨で、救いのないものがいた。存在感でいえばそれは一番大きい。森羅万象の喜怒哀楽を絶え間なく感受していて、そこに拒否権はないように感じられた。その様は、もはや意識が破壊されてしまっている、絶え間なく身体に電気や火などありとあらゆる苦痛を流し込まれているゾンビのようにも思えた。
それがただ救いを求めようとするかのように、自身から伸ばした系をつくり、その系を延々と伸ばし続け、やがて我々人類が始まり、苦痛が生まれている。
そう感じた。